惰眠日記neo

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坂井孝一「源実朝 『東国の王権』を夢見た将軍」(講談社メチエ578)


大坂城のライトアップを見ながらブログアップ中(笑)。

坂井孝一「源実朝 『東国の王権』を夢見た将軍」(講談社メチエ578)
鎌倉幕府第三代将軍、源実朝。どうしても母親の北条政子や叔父で執権を確立していく北条義時の影に隠れがちなイメージがありました。しかし、この本では京と協調しつつ自分の考えで動く実朝の力量が良くわかりました。北条義時大江広元といった宿老を相手に立ち回る実朝は流石に源氏嫡流ですね。歴史に「もしも」は無いのですが、実朝が暗殺されずに大器の片鱗を見せつつある北条泰時を右腕として幕府を司っていたら承久の乱は起こっていなかっただろうな。和歌から見た実朝など非常に読ませる面白い本です。

源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍 (講談社選書メチエ)

源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍 (講談社選書メチエ)

今日はこんなところ。